災害対策支援技術革新研究室

「ヘリコプター×AI」飛行実証実験

日時:令和 2 年 12月17日11時から15時
場所:愛知産業大学キャンパス

「ヘリコプター×AI」飛行実証実験 実施概要
目的:大学および周辺地域における災害対応、人員および物資の輸送、測量計測撮影等ヘリコプターの利活用可能性の検証

主催:愛知産業大学伊藤庸一郎研究室
共催:国際災害対策支援機構
協力:匠航空株式会社・AUTHENTIC JAPAN 株式会社

<実施内容>
学生 リーダーが中心となってヘリに搭乗し上空から大学周辺を視察、大学および周辺地域における災害対応、人員および物資の輸送、ヘリコプターの利活用可能性の検証を行い、実験後セミナールームにて伊藤庸一郎研究室との共同研究について概要説明を行い、AIの可能性について意見交換を行いました。
1部
愛知産業大学グラウンドを使用し、学生リーダーが中心となって遭難者捜索機器(ココヘリ)を使い、上空のヘリコプターの中からキャンパスに設置した発信機を探す実験を行いました。
2部
セミナールームにて伊藤庸一郎研究室との共同研究について概要説明を行い、災害時に空からの支援を行う際、AIがどのように活用できるか意見交換を行いました。
3部
災害時の活動についての講和
匠航空株式会社 代表取締役森岡匠様「ヘリコプターを活用した災害支援」
株式会社T-ICU 代表取締役社長中西智之様「災害時のDMATでの医師活動」

<まとめ>
愛知産業大学でのヘリコプターを活用した実証実験も3回目となり、具体的な空からの支援について、学生リーダーを中心に活発な意見交換ができる環境ができあがってきたので、次回は空からの支援で活用できるAIについて学生制作案を検討していく。

<体験搭乗の感想>
造形学部スマートデザイン学科2年(リーダー)
私自身今回が4 回目の参加となり、最初の様なヘリコプターに圧倒される割合も少なくなり、災害対策の方法の一つとして今まで以上に使用用途や活用方法を考えられたのではないかと思っております。今回の実験では初参加の学生のサポート役としてヘリに同乗させて頂き、今までにない第三者視点でココヘリのシステムを考えることが出来ました。また社長のお話や、ドクターヘリのお話、ヘリパイロットの方の経歴など、経験値として得るものがとても大きく、私自身の成長にもなりました。特に機能を小さく単一化するのではなく、あえて多くの方向から情報を得る事で、情報を正確に把握出来るところなど、新たな考え方を改めさせられるようなお話も多く、貴重な体験になりました。
造形学部スマートデザイン学科2年(リーダー)
上空から見ても遭難者が分からない場合やヘリコプターが着陸できるような状況でない場合がほとんどの中で、付近の消防、自衛隊との連携を取るにあたって、どのようにサインを出すか、明確に指示を出すためにはどんな所に気をつけなければいけないかを考えました。救助には迅速な捜索が求められるため、通信手段面でのAI 活用が合理的であると考えました。また遭難者の行動パターンを予期して捜索エリアを絞り出して探るAI や遭難者マップを作るAI についての需要が生まれることと同時に必要性を感じました。このようにAI を導入するための目的が沢山ある中で、まずはどこからAI 化していくのか、開発費などの資金やAI のシステムを一つ一つ段取り立てて考え、共同研究の機会でのシミュレーションを大切にしていきたいなと思いました。
造形学部スマートデザイン学科2年(リーダー)
今回で計4回目の参加だったのですが初めてココヘリを人に教えました。やっぱり初めてココヘリを扱う人は結構難しいという声を聞きました。僕も前回の京都実習で初めてココヘリを使わせていただいたのですがなかなか難しくて慌ててしまったのですが、2回目だからなのか慣れたのかわからないのですが今回は落ち着いて人に教えることができました。ですが意見交換会の時に発表していた通り、ココヘリで距離を確認しながら遭難者を探すというのはとても簡単ではないことが改めて分かりました。なのでこの意見交換会の場は自分も気づかないような発見ができたのでとてもいい経験になりました。
造形学部スマートデザイン学科2年(リーダー)
今までの実験では、ヘリコプターを体験してみることやココヘリの端末を操作させて頂いたりと、体験的に感じることが多かったのですが今回の実験では、実際に使用するPersona やelement を具体的に考えるという視点で参加させて頂きました。まず模倣する対象は、山岳のガイドさんや土地勘のある人、ヘリコプターの操縦士、ココヘリの捜索機器をアナウンスする人、捜索マップを作る人、ドローンスクールの教える人、遭難者、ドローンの操縦士などが出てくると思いました。また、経験を積んできた人の勘もあると言っていたのでその勘まで再現出来たらいいなと思いました。
造形学部スマートデザイン学科2年(リーダー)
実習後の話し合いの場で多く上がった声が慣れるまで難しいという感想でした。その場では音声認識をつけたらどうであるか、アシスト機能を充実させてみてはどうかなど多くの意見が出ましたがAIという観点で見た時どの選択がベストな形になるか考えてみました。ヘリコプターの旋回に対して人間の目だけではメーターの機能として不安なところがあります。ヘリコプターの旋回や数値、高度から詳細の位置がわからずとも次に何時の方向に移動するかAI で判断できると想定すれば、人間の目プラスAI のサポートで誰でもできるという機能に近づくのではないかなと考えました。
造形学部スマートデザイン学科2年(リーダー)
現場では、サポートの役割としてAIを活用することを考えている。個人的に考えているのは、人数が限られているヘリコプターで、飛行機の副操縦士の役割をするようなAIがあるといいのかなと考えている。今回の実習での実際に現場の意見を聞いて現場の生々しい判断を聞いて、その判断の手助けなどができるでけでも大きな助けになるように感じました。
造形学部スマートデザイン学科2年(初参加)
私が特に印象に残った話は、現場に救助に向かう医療関係の話についてで、移動中に特になにもする事がなく着くのを待つしかないというところで、そこはもっと改善できる部分なのではないかと思いました。全体の状態把握や怪我人の状況が詳しくわからないと、どこに優先的に向かえば良いのかが分からなくて救助が遅れてしまうとおっしゃっていたので、そこを効率化するために先にドローンで全体の状況把握、怪我人の有無や救助を待っている人とのコンタクトなども取れると救助に向かう人が移動中にできることの幅が広がると思いました。そこで医者を模倣したAI での、口頭でできる範囲の診察ができれば、医者の現場での動きやすさも変わってくると思う。
造形学部スマートデザイン学科2年(初参加)
ヘリコプターに乗ってとてもいい経験になりました。ヘリコプターの中はとても怖くて1 番はじめは外を見る余裕がなかったです。2回目のココヘリは初めて使ってみてとてもわかりやすい機能で使いやすかったです。ココヘリはこれからどんな機能が増えるのかが気になります。また、参加してみたいと思いました!
造形学部スマートデザイン学科2年(初参加)
日常では関われないスペシャリストの方々と一緒にプロジェクトに参加できてとても嬉しい。ドローンと、ヘリの操縦士AIと、被災地での司令塔AI。全て違うものということだったが、私はドローンと被災地での司令等AIはうまいこと連携できないかなと思う。お話に出てきていたように被災地で入れる場所から救助を行ったが、救助を行っていない場所にたくさんの被災者がいた。などということが減るだろうし、ドローンが飛び回ることで被災地のここはひどい。ここはそうでもない。という情報も入手できるため、酷いところには専門をそうでもないところにはボランティアの方々をと配属も可能であると考える。
造形学部スマートデザイン学科1年(初参加)
ヘリコプターには初めて乗りました。自動車などがトミカみたいで街がミニチュアの世界にみえました。ヘリコプターに乗るという貴重な体験ができてとてもよかったです。探知機を使ってみて思ったことは、すぐ方向や数字が変わってしまうので変わるごとに数字や方向を言うのは大変だなと思いました。ヘリコプターの操縦士の人もすぐわかるように探知機に音声機能をつければその音声遠きいてすぐ操縦士さんも動けて探すこともできるし、もう一人乗っていればその人も方向や数字を言うのに集中力を持ってかれることがないので操縦士さんと一緒に乗ってる人で探せばより早く正確な位置がわかるのではないかなと思いました。
造形学部スマートデザイン学科1年(初参加)
今回初めて実証実験に参加させていただいて、とても貴重な体験をさせていただいたとおもっています。私が気になったところはやはり実現方法です。災害による同時に大量の遭難者がでた時にどうやって発見するのかというところが1 番気になりました。専門家を模倣する際に関しては、レスキューの人の場合はどのような思考で人が遭難している範囲を絞るかというところや、応急処置の対応を模倣するべきかなと思いました。
造形学部スマートデザイン学科1年(初参加)
今回初めて実証実験に参加させていただいて、とても貴重な体験をさせていただいたとおもっています。私が気になったところはやはり実現方法です。災害による同時に大量の遭難者がでた時にどうやって発見するのかというところが1 番気になりました。専門家を模倣する際に関しては、レスキューの人の場合はどのような思考で人が遭難している範囲を絞るかというところや、応急処置の対応を模倣するべきかなと思いました。
造形学部スマートデザイン学科1年(初参加)
AI 技術が人間の生命保護に及ぼす影響を実感しました。私はよく災難映画を見ます。映画の中の災害シーンは私にも大きな影響を与えていますので、今回の救助実験は多くのことを感じさせてくれたと思います。救助の程度は地域、負傷の程度、時間の三つによって判断できると思います。地域によっては、救助が必要な人が受ける危険も違います。負傷の程度によって救助することは 絶対に必要だと思います。時間にとっては、時間が経てば経つほど相手が受ける危険度が高いことを示します。今回の実験を通して、いろいろなことを考えられて、とても楽しかったです。